綾瀬市における中学生の教科書決まる!
7月23日、2016年度から使用される中学校の教科書採択が市教育委員会会議において行われました。
今回の採択はその意味がこれまでと大きく違います。この4月から教育委員会制度が変わり、政治家である首長が関与する教育委員会のもと行われるという点です。神奈川ネットワーク運動あやせでは複数で傍聴しました。
傍聴者29人が臨席する中、議長である教育長と4人の教育委員の多数決で決まります。注目すべき教科は、今の日本政治や世界情勢と密接につながる「歴史」と「公民」です。
歴史に関しては冒頭、市内の教員や保護者で構成された教科書採択検討委員会から「厚木基地のある綾瀬市だからこそ平和が学べるものがよい」などの意見が紹介され審議に入りました。4人の委員がそれぞれ意見を述べ、主な観点としては思想、立場の中立性、教員の教えやすさで、3人が「教育出版」を推挙し、採択されました。公民でも観点は歴史とほぼ同様でしたが、東京書籍と教育出版で2対2に分かれたため、最終的に議長である教育長判断となり、「東京書籍」に決まりました。 そして今回「自民党憲法草案」にもつながる育鵬社や自由社の教科書について取り上げられなかった事に関しても評価すべき点だと考えます。
新制度がスタートしてから首長主導の総合教育会議、教育大綱の策定が教育長を含む教育委員ですすめられています。来年から選挙権が18歳に引き下げられることもあり今後学校教育が大きな意味を持つことは否めません。
神奈川ネットワーク運動あやせでは「教育は政治の道具ではない」という考えで 引き続き動向を注目し、広く市民に発信していきます。