戦後74年に想う―「この世界の片隅で」を観てー
映画「この世界の片隅で」は昭和初期から終戦直後までの広島、呉市を舞台にしたアニメーションです。
広島に生まれ育った女性が軍港のある呉市に嫁いで戦争に巻き込まれ、自分たちには遠く感じていた戦争が生活の中に少しずつ入り込んでいく様子がリアルに伝わってきました。
そして今、基地県神奈川で厚木基地がある市に住んでいる私たちも同じではないかと感じました、軍用機が頭上を飛んでいくのが当たり前の風景になっていないだろうかと。
映画で描かれていたように暮らしに忍び込んでくる戦争への道筋一つひとつを今の私たちも注意深く捉えて、同じことを繰り返してはいけないと強く思いました。
物語は原爆と終戦で幕を閉じます、一番犠牲になったのは普通に暮らしている人たちだったことは周知の通りです。世界で唯一の被爆国となってしまった日本こそ核兵器禁止条約に批准すべきだと考えます。