東日本大震災「表面的な復興」の影では
2011年3月11日に発生した東日本大震災から9年の今、新型コロナウィルスが発生し日本を含めた世界中で封じ込めに向けて対策をしています。
外出の自粛からイベントや集会が次々と中止、観光や飲食業、工場生産の停止などから、あらゆる経済活動が危機的状況に陥っています。先週からは小学、中学、高校等が一斉に休校となり、あまりの急な実施に家庭、特に仕事を持つ親は対応に追われています。
11日に開催予定だった「東日本大震災追悼式」も中止となりました。震災関連死や未だに行方不明の人が多数おられる中、縮小してでも行うべきではないかと考えます。
その一方で誘致活動時から東京オリンピックを「復興五輪」と称し、東北の復興をアピールしてきました。4日には「帰還困難区域」であった双葉町の一部が避難指示解除しました。これも26日から始まる聖火リレーのためでしょうか、年間20ミリシーベルト以下になったとの説明ですが、生活の場として住み続けるための基準値ではありません。
福島第一原発の汚染水を海に流すという案も出ています。地元の人たちからは禁漁からようやく魚が水揚げできるようになった矢先なのにという声があります。
被災地にとっての本当の復興とは何なのか。神奈川ネットワーク運動あやせでは、これからも本当の意味の復興を考え支援していきたいと思います。(M)